「トリアナ共和国」ルーツってなに?

今年もセマナ・サンタがバタバタと終わります。

聖土曜、お昼に家を出て トリアナ 地区に行くことにしました。

昨日やおとといと比べて静かな感じ。

今日はどの教会のドアも全部閉まっています。

川を渡るとそこは…

まずはトリアナ地区の川沿いを通るカジェ・ベティスに向かいました。

マリード(旦那)くんがずっといきたいと言っていたメキシコ料理レストランが目的。

まずはグアルダキビル川に架かるトリアナ橋を渡り、アルトサノ

トリアナの有名な交差点圏プラザに到着です。

トリアナはセビージャと違う活気があります。

生粋のトリアナ人には トリアナ はセビージャではない、という人がよくいます。

「トリアナ共和国」と半分冗談でいう人もいます(笑)

みんなトリアナを誇りに思って愛しているから。

マリード(旦那)くんのお母さんもトリアナ出身。

特別な思い入れがあります。

妹さん家族はトリアナに住んでいます。

なぜなら、旦那さんは生まれも育ちもトリアナ。

生粋のトリアネーロ(トリアナ国民)です。

お国を離れることはありません(笑)

私たちもトリアナが大好きです。

でも、住むと知り合いが多すぎて危険

誘惑が多すぎ。

毎日フィエスタになる恐れあり。

ジムも行かなくなるだろうし、生活が不規則になりすぎるだろう…

と、トリアナ共和国には遊びに行くだけにしています。

予定は未定がおもしろい

最初からカジェ・ベティスを歩くと、狙っているレストランにつかない危険性あり。

そこで、並行して通るカジェ・プレッサを歩くことにしました。

カジェ・プレッサ、セマナ・サンタのために飾られたバルコニーが素敵。

ここら辺かな〜と2つのカジェを繋ぐ細い道を通って、ベティスに到着。

しかしなんと、夢にまでみたメキシコ料理はしまっていました。

ここにもコロナで影響あり。

残念です。

最終的にきたのはここ。

Bodega Bar La Primera del Puente (ラ・プリメラ・デル・プエンテ)地元の人も行くバル。

マリードくんが小さい時に家族でよく来たというバル。

川沿いのテラサもありますが、全体的にお値段が高くなるのでお気をつけを!

もちろん金の塔やヒラルダも見えて眺めはとってもいいです。

地元の人はだいたいみんなバルのベラドール(外席)に座ります。

木が茂っていてちょっと隠れているので見逃しやすいです。

Pavia de Bacalao (パビア・デ・バカラオ) セマナ・サンタでよく食べる鱈。このように揚げたものが多いです。

タパスとタパスの間に、知り合いが何人か立ち止まって行きます。

ご挨拶タイム!

近くのトマーレという街の芸術家…

Salmorejo (サルモレホ) トマトベースの冷たいスープ。ガスパッチョよりトロッとしています。

モロンの若者ヒターノくんたち 2人…

などなど。

お喋りをしたり、歌ったり…

お食事中のエンターテイメント付きって感じ(笑)

Almejas al ajillo (アルメハス・アル・アヒージョ)貝のニンニクとオリーブオイル煮。これは奮発してプラト

ごちそうさまでした〜

次は、まだ時間も早いのでスイーツを求めて再びカジェ・プレサへ。

お持ち帰りのみだったので、包んでもらったスイーツを手に、近くのバルへ。

コーヒーを、と立ち止まったそこには仲良しのマヌエルおじさんがいました。

それから少し経つと、知り合いのウトレラのヒターノさん2人と家族が合流。

少しずつ輪が大きくなって行きます。

みんなでスイーツをシェアしてから次の場所へ。

仕事からシエスタで帰ってきていたトリアナ在住者、ディエギィートも合流。

おなじみの川沿いのバルへと向かいます。

川を跨いで、虹がうっすりとトリアナとセビージャを結びました!

歌と踊りと会話が弾みます。

久しぶり〜!

とってもトリアナらしい 👏🏼

とっても私たちらしい 🤩

暗くなったら次の場所へ大移動。

でも残念ながら、いまだにシンデレラ・タイムが23時なので22時半に閉店となりました。

チャンチャン、おしまい

ビンタさん
コロナの大馬鹿ヤロー!

本来ならこれからが本番という時間です 😞

復活後のヒラメキ

次の日。

復活祭の日曜日、イースター。

スペイン語では La Pascua(パスクア)と言います。

クラスがあったのですが直前までパジャマ。

私たちも前日のトリアナ共和国 旅行(笑)からの復活です。

午後2時半。

クラスの後はみんなでプラザに。

超インターナショナルなので色々な話で盛り上がります。

ハンガリー代表
モルダビアでは何語を喋るの?
モルダビア代表
ハンガリー語で「おはよう」ってなんていうの?
アイルランド代表
アイルランドは愛してるけど、絶対帰りたくないわ〜セビージャ大好き!
ヒターノ代表
レブリーハのヒターノはCorralerasというセビジャ〜ナスを歌って踊るのよ。踊りも歌も独特!
などなど。

流れで、イギリスで生まれて育ったというインド人の方も仲間入り。

ご両親がインドから移住したそう。

インド代表
私はイギリスで生まれて育ったし、英語になまりもないでしょ? でも自分が「イギリス人」という気はしたことないのよ〜。

ふむふむ。

この時に私の頭に「ルーツ」という言葉が浮かびました。

ルーツ は、直訳では英語で「根っこ」という意味。

ルーツ って、自分の生まれて育った街?

住んでいる時期が一番長いところ?

国?人種?

前日の「トリアナ共和国」も含めて、ぐるぐるとこの質問が頭の中を巡りました。

そして、みんなの会話を聞きながら行き着いたところはこれ!

文化、習慣、思い出、言語、思い入れ、先祖、家族の歴史…

全部をひっくるめて愛して誇りに思えるのがルーツなんだ〜。

ルーツは「国」と思う人もいれば、

「人種」を重視する人もいる。

「生まれて育った場所」という人もいれば、

「家族の歴史がある場所」という人もいる。

人によって解釈が違って良いのです。

 

ルーツは地理的に遠くても大事にしていける、自分の中に宿っているもの。

誇りにも思えるし、愛情が浮かびます。

ルーツっていいね

私は日本よりもアメリカに一番長く住んでいました。

でも、もちろん一度もアメリカ人だと思ったことはないです。

スペインでの年月も増えてきました。

でも、どこで何年生きても私は日本人 ❤️ ルーツは日本です。

日本の良さ、問題点。

文化、習慣…

離れているからこそ、客観的に見れる。

全部まとめて、他と比べて。

自分のルーツへの有り難みも年々深まります。

海外に住んできて良かった点の一つ。

他の人の ルーツ のことを学ぶのも良いことです。

違いや似てるところ、驚きや発見があります。

みんな自分の ルーツ を誇りに思って愛せるのって素敵。

生粋の浜っ子は「横浜共和国」がたまに懐かしくなります。

特に崎陽軒のシウマイ弁当

あんなにシンプルでなんてことないのに、食べたくなるのはきっとルーツへの愛情です(笑)

 

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シウマイ弁当 by 雰囲気イケメンさん