今日は2月28日 アンダルシア の日。スペイン南部、アンダルシア州の祝日です。
…と書く予定が次の日の朝6時になってしまいました。
なぜって、コロナの影響で会えてなかった友達と久しぶりに会えて、自分たちのいつものスタイルでこの日を祝うことができたから(笑)。
アンダルシア州の歴史は長く、いろいろな文化が混ざり合っています。
食べ物、建築、話し方、行事、習慣、自然…
それに快晴の日が多い、住みやすい気候を合わせるとさらに魅力的。
そのうえ一般的に人も明るくて元気。
アンダルシアの雰囲気に慣れているので、よくマドリッドのバルに行くとウェイターさんが”No tienen aje” (面白くない&ぶっきら棒)だなと思ってしまいます。
旅行にはやはりマドリッドやバルセロナが人気ですが、私はアンダルシアの旅を200%お勧めします!
CONTENTS | もくじ
アンダルシア に魅かれて
私がスペインに初めて旅したのは2001年。
目的は観光だけでなくフラメンコでした。
アメリカでフラメンコを始め、踊っていたのでどうしても本場に行きたかったのです。
マドリッドやバルセロナにも行きましたが、一発でセビージャに惚れました!
2006年からは夏にビザなしでいられる90日間(3ヶ月ほど)は毎年セビージャに「住」んでいました。
主な目的はフラメンコのクラスを受けること。
でも、セビージャの生活自体に魅かれて「きっといつか引っ越す」と思ってました。
そして2013年に移住。
よくお義母さんが質問してきます。
(他は国ですが、セビージャだけは街。笑)
“Andaluz” (アンダルー)アンダルシア弁
セビージャに通っていた6年間、中米や南米の友達とスペイン語を話すたびに
「あなたはどこでスペイン語を習ってるの(笑)?」
とよく聞かれていました。
私は耳からスペイン語を学んできたので、出てくる表現や喋り方はセビージャで吸収したもの。
生活の中から学んだスペイン語(カステジャーノ)とフラメンコの中だけの表現やカローと言うヒターノ(ジプシー)の言葉や表現を混ぜた喋り方になっています。
もちろん “Andaluz” (アンダルー)アンダルシア弁も濃いです(笑)。
方言もアンダルシアの文化を豊かにする一つ。
面白い言葉や表現のベスト10をいくつかリストにしてみました。
- illo/a 本当はchiquillo/a 親しい人に話しかけるときなどに使います。
- aro 本当はClaro「もちろん」とか「あたりまえ」という意味。
- cucha! 本当はEscucha! 「聞いて!」という意味。
- pera, pera! 本当はEspera, espera! 「待って、待って!」という意味。
- encamimare 本当はEn casa de mi madre 「わたしのお母さんの家」という意味。
- pana 本当はPara nada 「意味なく・ない」という意味。
- soqueé? 本当はEso que es? 「何それ?」という意味。
- saborîo/a 「つまんない人・おもしろくない人」という意味。
- jartible 「しつこい人・終わりがない人」という意味。
- no ni na(なんだそれ?と思った人は是非こちらの投稿を読んでください・笑)
アンダルシア の日をペーニャで
今年の アンダルシア の日 にちょうどマリード(旦那)くんのお仕事が入ったのでペーニャに行きました。
ペーニャとはフラメンコ愛好者の集まる場所。
ライブのショーを見れたりもしますが、定期的にメンバーの愛好者たちが集まってフラメンコについて話し合ったり、歌ったりして楽しみます。
セビージャの街中にタブラオもいっぱいありますが、わたし達はペーニャの方が好き。
やっぱり、フラメンコの歴史や文化を理解している人が見てくれると、みんな気合の入り方が違います。
ペーニャのサイズや雰囲気もフラメンコにあっていて温かみがあるので、フラメンコをみたい人にはオススメです。
入場料もタブラオと比べて断然お安いです。
ただタブラオのように毎日はないので、セビージャを訪れたときに滞在中にペーニャでフラメンコがみれるかどうかを先に調べてみると良いと思います。
コロナ収束後には普通に戻ると思うので諦めずにチェックしてみてください。
セビージャのセントロ近くのペーニャ一覧表 (2021年3月現在):
✨ Peña Cultural Flamenca Torres Macarena 一番オススメ! 👏🏼👏🏼👏🏼
Calle Torrijiano, 29, 41009 Sevilla
peñaflamencatorresmacarena.com
✨ Peña Cultural Flamenca “el Carbonerillo”
Calle Torrijiano 25, 41009 Sevilla
✨ Cantes al Aire (Peña Flamenca) / Centro Cultural Don Cecillo
Calle Sanchez Perrier 3, 41018 Sevilla
✨ Peña Flamenca Pies Plomo
Calle Dársena, 22, 41002 Sevilla
現在活動中止中のようです… 残念。復活したらまたアップデートします。
本来のフラメンコ
フラメンコはユネスコの世界無形文化資産として登録されています。
私たちの生活は100%フラメンコ。
普段は毎年2月28日アンダルシアの日 によく仕事が入ります。
そして仕事の後は必ずと言っていいくらい、フラメンコのフィエスタになるのがパターン(笑)。
や、実は仕事がなくてもフィエスタになるのが普通(笑)。
うちのマリードくんは”カンタオール”(歌い手)でもありますが、“フェステーロ“とも呼ばれていて、歌って踊るアルティスタ。
スペインにも数の少ない“フェステーロ“たち。
知らない人たちも多いです。
わたしは密かにフィエスタの点火師と呼んでいます(笑)。
だからステージで歌って踊るだけではなく、フィエスタのために雇われる事もあります。
わたしは”バイラオーラ”(踊り手)。
わたしもステージだけではなく、雇われてでも楽しみとしてでもフィエスタで踊ります。
自分たちが好きな事なので「理想的な」仕事といえます。
とりあえず文句なし(笑)。
きっと多くの人はステージのフラメンコに慣れていると思いますが、実はフィエスタが本来のフラメンコの形に近いです。
- まずは家族や隣人との集まりから始まり
- 社交的なフィエスタで歌い手が雇われたりするようになり
- その後ステージのフラメンコが産まれていった
という感じ。
本来のフラメンコは生活の中から生まれたアルテ・音楽なので全て即興、何がいつ起こるかわからない。
良いフィエスタは歌って、踊って、弾いて、話して、飲んで…の繰り返しです。
でもフラメンコたちが即興で一人一人歌いたいように、踊りたいように個性を出していくので、鳥肌が立つ瞬間が何度も起こります。
フィエスタの渦を回していく“コンパス”というリズムを通して、みんなが一体化するのも気持ち良すぎです。
だから良いフィエスタだと朝までとか、余裕で時間が過ぎてしまうのです。
ただ今回はコロナのせいで時間制限があるので、いつもとは違う感じになる…
はずでした。
が、
結局こんな時間(汗・笑)。
ま、また良い思い出ができたので、よしとしましょう!
アンダルシア の誇りの一つ、フラメンコ。
みんながあまり知らない本来のフラメンコが芸術として、文化として、これからも続いて欲しいものです。
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