スペインのマグロ漁 が本場のバルバテでは、アルマドラバ という漁の仕方でマグロを捕ります。
3000年以上前からあるこの漁法。
技術というより、儀式といってもいいくらい。
漁のシーズンは通常、4月から6月の間。
ここで捕れるマグロは Atún rojo(アトゥン・ロホ)赤いマグロと呼ばれています。
英語では Bluefin Tuna(ブルーフィン・ツナ)なので本マグロですね。
ということは、一般的に言われるクロマグロです。
CONTENTS | もくじ
スペインのマグロ漁 〜 アルマドラバ
「アルマドラバ」の起源はアラブ語。
戦いの場という意味があります。
スペイン南部をはじめ、ポルトガル、モロッコやイタリアなどで、
定置網と複数の船を巧みに使う マグロ漁 の技術。
- マグロが通ると知られている場所を複数の船を使って定置網で囲む。
- 小舟数船で一辺からマグロを攻めてゆく。
- 網を上にひきあげて行く。ここからが Levantá (レバンタ)と呼ばれる。
- 長い竿のついた特別な銃を持ったダイバーたちが網の中に入り、マグロを狩っていく。
- ダイバー達は沈んでゆくマグロの尾を掴み、縛る。
- 船の漁師達が捕らえたマグロを水揚げしていく。
- 活け締めにして、氷水に入れて港まで運ぶ。
- 港で速攻でマイナス60度以下で凍結させる。
200〜400kgほどする天然本マグロたちがどんどんあがっていきます。
新鮮さと質のため、全てはスピードが勝負。
マグロをすぐに活け締めにするとのことです 🙏🏽
他の特徴としては、船から縦に垂れる網にはある一定の穴が空いていて、
まだ育っていないマグロを逃がす、サステイナブルな漁法で知られいます。
以前は80%以上が日本に輸出されていたそう。
今では60%はスペイン国内で売られて、輸出は40%ほどとなっています。
スペイン国内で、生でもマグロを食べる人気は年々向上中!
私たちも本場のバルバテで激安で天然本マグロを満喫しました〜
ドキュメンタリー映画「Oro Rojo」
このアルマドラバ漁をドキュメンタリーで映画化したのが「Oro Rojo」✨
舞台はバルバテに属するサハラ・デ・アトゥーネの海。
4世代に継がれてきたアルマドラバ漁に携わるバルバテの漁師さんが語ります。
アルマドラバ漁の仕方、
日本から学んだ新鮮さを保つ技術、
マグロの秘密を探るための日本への旅、
娘さんに初の女アルマドラバ漁師になって欲しいことなど…
「日本のマグロ消費が、唯一四つ残ったカディス県のアルマドラバを救った」とのことです。
マラガ国際映画フェスティバルにて Biznaga de Plata・料理部門で最優秀賞受賞。
スペインのオスカーとも言われる Los Premios Goya (ロス・プレミオス・ゴヤ) で5つの賞にノミネートもされました。
まだ見ていませんが、私達が見たい映画のトップリストに入りました!
スペインのマグロ漁 アルマドラバ 、まさに浪漫です✨
おまけ 〜 アルマドラバ漁が見れる場所
カディス県に四つあるうちの二つのアルマドラバ漁が見れるところを紹介します。
シーズンは毎年ずれはありますが、大体 4月下旬や5月の上旬から2ヶ月ほど。
① バルバテのアルマドラバ
バルバテの港かビーチから見れます。
La Playa de Nuestra Señora del Carmen
② この映画のサハラ・デ・アトゥーネのアルマドラバ
Punta Camarinal (プンタ・カマリナル)から見えます。
お天気が良い日にアルマドラバ漁の様子が見えるそうです。
映画が先か? 生で見に行くのが先か?
¡Vamos a ver! (バモス・ア・ベール)検討します〜 ✨
にほんブログ村「スペイン情報ブログランキング」に参加中。ご購読&クリックありがとうございます!
「スペイン(海外生活・情報)ランキング」に参加中。ご購読&クリックありがとうございます!