自由と平和 みんなの権利 MLK JR DAY

何が欲しい?と聞かれたら速攻に“自由と平和”と答えます。

ありがたいことに私たちの生活では自由と平和は当たり前。

絶対失いたくないです。

今日は祝日!(アメリカね)

今日1月18日はマーチン・ルーサー・キング・ジュニア(Martin Luther King Jr.)の日。

アメリカで毎年1月の三週間目の月曜日になっていて、国の祝日です。

1950年代から人種差別に反対の公民権運動で一番活躍した歴史上に残る人物。

どの国の方にも覚えていてもらいたい存在です。

もとはアトランタの小さい教会の牧師さん。

ノン・バイオレンス(暴力行為なし)を掲げて、皆が平等な権利を得るためにいくつもの平和なデモを導きました。­

アトランタには彼のミュージアムがあります。

アトランタに観光に行く方はあまりいないと思いますが、もし行かれる方にはこのミュージアム、お勧めです。

絶対に行ってください。

コカ・コーラミュージアムよりも価値あり(人間的に、笑)。

ここもオススメ!

スイート・アーバン・カーブ・マーケット(Sweet Auburn Curb Market) のあだ名を持つ、キング牧師の教会の近くにある市営マーケット。新鮮な野菜や果物、魚や肉が売っています。一番の楽しみはマーケットの中で食べれる、いろんなスイーツやフード。南部特有のバーベキューやフライドチキンはぜひ試してもらいたいサザン・フードです!

ほかに、キング氏が生まれたおうちや牧師さんをしていた教会も見学できます。

今はいっぱい礼拝者がいるのでその小さい教会のそばに大きな教会を構え、そこで礼拝が行われています。日曜の朝の礼拝がいちばんメインです。

昔からこの地区は黒人さんたちが住んでいた場所なのでレギュラーはみんな黒人の方。

バプティスト教会で日曜礼拝には宗教や人種関係なく誰でも受け入れてくれます。

私もマリードくん(旦那)やほかのフラメンコジプシーのおじさんを連れて何回か行っています。大好きです。

現在の牧師さんが、聖書に沿った内容ですが宗教がどうのというより、誰の生活にも当てはまるようなメッセージを伝えます。(何回も感動で泣きました!)

なんといってもゴスペル、迫力満点です。

英語が分からなくても鳥肌。

現に私のフラメンコジプシーたちもみんな感激していました。

音楽は国境を越えるとはこのこと。

過去、歴史的に 自由と平和 を奪われていたからでしょうか?

フラメンコジプシーたちには伝わるものがすごくあるようです。

アメリカやばい

実は!現在の牧師さん、ラファエル・ウォーノック氏が1月5日に上院議会への選挙で、議員の一人として選ばれました。

ちなみに彼は民主党。

オバマさんとかクリントン氏と一緒。

この選挙は上院の運命を決める歴史に残るものとなりました。

レッドステイト(Red State)と言われている共和党の強いジョージア州が民主党議員を二人も選び、上院数が二つの党でちょうど半分に割れたのです。

大統領選のバイデン氏に続く、民主党の勝利です。

しかし翌日、トランプ大統領派で選挙の結果を認めたくない人が下院と上院に乗り込み暴動を起こしました。

白人至上主義者(K K K とかナチとかネオナチ気味の人たち)もたくさん混ざっていて、多くの人が逮捕されています。

はい、そう。これアメリカ。

はい、2021年です。

やばいでしょ?

人種差別が破壊する 自由と平和

昨年2020年はアメリカの人種差別の根の深さを思い知らされた年でありました。

ミネアポリスのジョージ・フロイドさんを警察が殺した事件からブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter)という人種差別反対デモがいろいろな街で始まりました。

でも彼だけでなく、今までにも多数のいわゆる「ブラウン・ピープル」(白人以外の人)が警察によって不利に殺されてきているのです。この事件の後にも何件も起きています。

奴隷制禁止令(1865)から今年で156年。

キング氏の公民権運動のおかげでみんなの生活は遥かによくなりました。

ただ法律上と実際はいつも違い、黒人やほかの人種への基本的人権差別が今までにも存在していたことは確か。

差別の根の深さがわかります。

もう床に染み込んでいたガソリンにトランプ氏がマッチで火をつけた感じです。

キング牧師の公民権運動(1955―68)ハイライト

  • 人種隔離政策禁止(1964)
  • 選挙投票権利への人種差別禁止(1965)
  • 住宅供給への人種差別禁止(1968)

スイート(or ビター) ホーム・アラバマ

アメリカといえば、皆さん素敵なニューヨーク!とかロス!とかに憧れますね。

私は色々わけあり、初めて住んだのはアラバマでした。

アラバマってどこ?とよく聞かれます。南部です。(笑)

特に私のいたところは南部の南部、それも1番下のメキシコ湾のところ。

ディープ・サウス(Deep South)でした。

もう1990年になろうとしている時、目に見えて人種差別があるのがわかりました。

何となーくですが住む場所もすることも白と黒に分かれていた記憶があります。

住み始めてすぐに「日本人は嫌いだ」と面と向かって言われたことがあります。

なぜ?と聞いたらアメリカ車よりも日本車が売れてるからって。

高校で新しくできた友達のお父さんで、最初の一言がこれ。

私のせいじゃないよ、おじさん!とおもったのですが、こう言う人も世の中にいるんだーで終わりにしておきました。

見た目での人種差別ではないですけど、これも差別。

私はラッキー?で、最終的にはこの街の人たち白人さんも黒人さんに問わず「私」と言う人をわかってもらって受け入れてもらえました。

この日本車バツおじさんにも最後には「いつでも遊びにおいで」と言われるようになりました。

でもこれは個人として憎みに対して、自分を理解してもらうことで「戦えた」から。

自由と平和 を守る!

でも人種差別は、人種やある一定のグループ全体に対しての偏見から起こるもの。

個人を見てくれません。

ただ差別と戦うのは一人ひとりから始まります。

差別しないし。させない。

人種差別は病気です。

ちょっとでも許してしまうとどんどん病状が悪化します。

どこの国でもあります。

パンデミアのようです。

病気を防ぐのは直すより簡単。

でも防ぐためには少しの悪い菌も許してはなりません。

自由と平和 を守るのは個人レベルから始まります。

キング牧師がまだ生きていたら92歳。

今のスタンダードから言うと生きていてもおかしくない歳。

彼の精神がこれからも生きていくようにみんなで病気を治していきたいものです。

キング牧師の「私には夢がある」(日本語字幕付きを見つけました!)

11:52 からが一番有名な「私には夢がある」の部分ですが、最初から見て欲しいです。

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MLK Jr. Photo by Unseen Histories on Unsplash
Ebenezer Baptist Church Photo by Tayshawn Royster on Unsplash
BBQ Photo by Jacob Stone on Unsplash
Gospel Choir Photo by Luis Quintero from Pexels
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BLM Photo by Kelly Lacy from Pexels
Cotton field Photo by Amber Martin on Unsplash
Kendo Photo by Stillness InMotion on Unsplash